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聖化には二重の意味があります。それは信者とものごとを潔(きよ)めることによって、信者が神聖なものとなる準備をさせることであり、もう一つは信者を神のマスタープランと目的を持ったみこころ(御意志)のために神聖に用いられるように分離することです。
いずれの場合にも、聖化と言う言葉は、言外に聖潔と純潔の意味を含んでいます。聖別(分離)の概念はまた、分離―不潔からの分離と神の御国で用いられるもの以外のすべての物からの分離―と言う意味を伝えます。
信者の聖化は、彼らを潔(きよ)め、彼らを神聖なものとする、彼らの魂に対する神の聖霊の有効なお働きを示しています。聖化の範囲は、人の悔い改めを通し、またキリストのへりくだりの知恵、理解、知識、信仰と愛を通して悔い改めた人の霊の身丈(みたけ)(新改訳聖書の訳語、身の丈、背丈、身長のこと)の絶えざる成長を通してもたらされる、人の魂に対する神の恵みの善き御業のすべてにわたって居ます。
使徒パウロは、ローマに居るクリスチャンたちに、「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころ(御意志)は何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。」[ローマ12:29(訳注)]と厳命しました。